いろいろな意見をまとめてみました。
・社会に出たとき、データを読み取る能力が必要となるから。
・1つの方法ではなく、さまざまな方法で問題を解決しようとする能力を身につけるため。
・論理的思考力を身につけるため。
・基礎の知識をベースにして問題解決に応用できる能力を身につけるため。
などがよく挙げられています。果たしてこれらの能力を身につけるための勉強はできているでしょうか?
計算ドリルなどでひたすら計算練習することも重要かもしれませんが、そんなことはコンピュータを使えばすぐに答えを出してくれます。
いろいろなツールを学んだ上で、どれを用いたら問題を解決できるかを考える。それがとても重要だと思います。
塾で方法を形式的に学んで、それを知った上で学校の授業に挑むのでは、本来身につけたい能力は身につかないのではないでしょうか……
ちなみに、私が思う「数学を勉強する理由」は、
人工知能など機械が発達していく世の中において、機械にだまされないようにするため。
です。
機械などの基盤になっているのは数学です。そのしくみをある程度知っていないと、人間は機械に負けてしまうと私は個人的に思っています。2045年にはほとんどの職業を人工知能が行うようになり、人間が行う仕事は減ります。人工知能が嘘をつくことがあったとき、私たち人間は気づくことができるでしょうか?
そこで身に付けたいのは、想像力と創造力。ただ単に例題を模倣して解くのではなく、概念そのものをも生み出す能力がほしい。数学は答えは1つと言われるが、ツールを作成したり、設計図をつくったりすることに答えはない。それぞれがいろいろな設計図を思い描き、作品を完成させる。そんな別教科のような数学ができれば、数学の良さに気づけるかもしれない。そのためにまず、教科書の構成を変えるべきではないか。だいたいページの最初には、抽象的な問いかけがされていて、そこまではかなり使いやすい。しかし、そのあとには例題や問題、問いかけに対する答えが書いてしまってある。自学用の本は教科書である必要がない。思いきって教科書は問いかけだけにすればよい。考えるヒントとなるイラストやイメージ図、資料はあってもよい。
どうせ数学を学ぶなら、たくさんの能力を吸収したい。
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