どの教科書を見ても、次のように記述されている。
「正の整数を自然数ともいう。」
なぜ二通りの言い方をする必要があるのか。
自然数についていろいろ調べてみました。
1 定義の流儀
中学校や高等学校の教科書では、自然数は正の整数と定義されています。つまり、1,2,3,...のことです。
しかし、数学の学問によっては、0,1,2,3,...を自然数とする流儀もあります。具体的には、集合論や論理学などの学問です。小学1年生の内容を振り返ってみるとわかるように、自然数と0があればさまざまな知識や技能を得ることができます。0は必要不可欠な存在というわけです。
2 起源
自然数という言い方は、英語「natural number」を直訳したものです。
自然数は、数の中でも歴史が深いです。「ものを数える言葉」として生きていくうえで必要な考え方だからです。
ローマ数字(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,...)や漢数字(一,二,三,...)も基本的には自然数を表すためのものです。
生活をしていくにあたっては「物がある」か「物がない」かを区別する場面はよくあり、「物がある」ときは何個あるかを考える必要がありますが、「物がない」とき数を考える必要はありません。その意味でも、0という数は自然数よりあとに出現しています。
3 小学校での学習
自然数を習うにあたっては、外部のコンテンツから定義することが多いです。
例えば、
●●●●●● → 6
★★★ → 3
のような感じです。
4 名言から考える
数学者のクロネッカーは
「自然数は神に由来し、他のすべては人間の産物である」
と述べています。
上でも述べましたが、自然数そのものの起源は数学的なところにはなく、生活にあります。クロネッカーは「神に由来」としています。
自然数は他の動物も使っているようです。人間だけのものではありません。
0コメント